2007年09月19日

女信長


女信長
著者名:佐藤賢一(著)
出版社:毎日新聞社
出版年:2006.06
ISBN :9784620107028



まだ読んでいないが気になるタイトル。著者ならではの視点で歴史がきりとられているのではないか。期待する。
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2007年04月19日

ハゲタカ2:真山仁

【気に入り度】:★★★★★★★★★★ (最高★10個)
【キーワード】:企業買収、会社は誰のもの
【私的な印象】:壮大なスケール
【読むペース】:一気

著者名:真山仁(著)
出版社:講談社
出版年:2007.03
ISBN :9784062756891

読了。 最後は政治も介入した国家規模の買収をめぐる争いとなって、なんだかすごすぎる世界にいってしまったが、主人公の人生観みたいなものを再確認する人生ドラマ色も強い印象。締めくくりは、”つづく”となっていたので次作にも期待。
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2007年04月10日

ハゲタカ2:真山仁

【気に入り度】:★★★★★★★★★★ (最高★10個)
【キーワード】:企業買収、会社は誰のものか
【私的な印象】:テンポが良い
【読むペース】:一気

著者名:真山仁(著)
出版社:講談社
出版年:2007.03
ISBN :9784062756891

後半では、ある老舗電気メーカーの買収をめぐる攻防がストーリーのメインになってくる。会社を再生させようとする社長と名門の名のもとに他の企業との合併を画策する会長グループ。しかし、会社の経営層の思惑がどうあれ社員にはどうすることも出来ない。

この話では、買収をめぐる攻防の中で買収される電気メーカーの社員も大筋のストーリーとは関係なく登場してくる。

企業買収のストーリーを読んでいるとなんだかゲームのように思われるてくるが、その裏では人生を翻弄される社員がいる。まだ最後まで読んでいないが、最終この社員は幸せになれるのか?この点にも注目しつつ読み進める。
世界ではM&A(企業の合併・買収)の大型化に拍車がかかってきたそうである。日本への波及の可能性もあるとのことだ。自分の会社は大丈夫などと安心していれる時代ではないようだ。サラリーマンとして何が起こっても対処できる準備が必要ということだろうか。

参考リンク:NIKKEI NET
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2007年04月06日

ハゲタカ2:真山仁

【気に入り度】:★★★★★★★★★★ (最高★10個)
【キーワード】:企業買収、ハゲタカファンド
【私的な印象】:テンポが良い
【読むペース】:一気

著者名:真山仁(著)
出版社:講談社
出版年:2007.03
ISBN :9784062756877
まだ、下巻の途中。
前作『ハゲタカ』では、銀行の不良債権処理がストーリーの一つの柱になっており、その裏側を垣間見ることが出来た。今回は大手企業の破綻と買収が一つの柱になっている。

小説の中で登場するのは、衣料・化粧品などの老舗"鈴坊"。この鈴坊は経営不振により、事業売却などの手を打たなければならないほどに追い込まれる。社内での分裂、かつてのカリスマである会長の介入などにより売却もなかなか進まない。そのうち粉飾決算の実情も暴かれていく。

あうくまでもフィクションなのだが、ある時期、何気なく見ていたニュースの裏側が想像できておもしろい。実際にそのときのニュースについて改めて調べて見るとこの小説とある程度、同じように進行していることがわかる。

 参考:NIKKEI NET EYE プロの視点

この小説は買収される側ではなく、買収する側(投資ファンド)の視点で書かれているので冷静な視点でシンプルに描かれている。また双方の立場の人間の心理やその人を取り巻くドラマなどには深くは触れておらず、テンポが良く、一連の成り行きを全体で把握しやすい。
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2007年04月05日

ハゲタカ2:真山仁

【気に入り度】:★★★★★★★★★★ (最高★10個)
【キーワード】:バイアウト
【私的な印象】:さらに面白い
【読むペース】:速攻
著者名:真山仁(著)
出版社:講談社
出版年:2007.03
ISBN :9784062756877
『ハゲタカ』を読み終えて早速、続編の『バイアウト』を本屋に探しに行くとなかなか見つからない。代わりに『ハゲタカ2』なるものがあり手に取ると、どうやら文庫化するときにバイアウトを改題してハゲタカ2にしたものらしい。

内容的には『ハゲタカ』から数年後、ゴールデンイーグルの異名を取る主人公が、1年の世界旅行を終え日本に帰ってくるところから始まる。今回は前作で主人公の右腕だった部下が事故で死んでしまう。しかしこの事故もどうやら裏がありそうな感じである。この事件のなぞときと、1年のブランクを終えハガタカファンドとして復帰を果たした主人公の活躍と、前作から引き続き準主役となる2人の生き様が交差しながら話が進んでいく。

ハゲタカファンドとしての活躍では、メガバンクと日本政府という巨大な壁が立ちはだかり挫折を味わうことになる。まだ上巻を読み終えたところなので落ちは分からないが、どうやら、事なかれ主義の日本という国に対してなにか起こしていこうとしているようである。

又、主人公が以前どうように凄腕、やり手として活躍しながらも自分自身を見つめなおそうとしている描写があり、前作にない要素として付け加わっている。最後どのような結末で終わるのか非常に楽しみ。
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2007年04月03日

ハゲタカ:真山仁

【気に入り度】:★★★★★★★★★★ (最高★10個)
【キーワード】:バブル後の日本経済、ハゲタカファンド
【私的な印象】:とにかく面白い。
【読むペース】:一気読み

著者名:真山仁(著)
出版社:講談社
出版年:2006.03
ISBN :9784062753524

NHKのドラマで知った。直感的に本で読む方が面白そうと思った。
そこでドラマは見るのをやめて本を読むことにした。
今年読んだ本の中では今のところbPに面白かった。
投資ファンド運営会社の社長を務めるゴールデン・イーグルの異名を持つ主人公が、バブル崩壊直後の日本で、企業を買収、再生させることで業績を伸ばしていく話。

著者名:真山仁(著)
出版社:講談社
出版年:2006.03
ISBN :9784062753531

この小説には色々な面白さが含まれている。
一つは、冷静沈着で大胆かつ細やかで判断が正確な主人公の活躍を描くヒーロー物語の一面。 (元々、ニューヨークでプロのジャズピアニストをめざしていた大阪生まれの日本人。冷徹な面も持っているので、どちらかといえばダークヒーロー的なイメージが強い)
二つ目は、冷静沈着な主人公がなぜか熱くこだわるある事件の真相をめぐるミステリー的な一面。
三つ目は、バブル崩壊後の銀行の姿、それ以前からもっている銀行や日本企業の体質と外資ハゲタカファンド。これらを描くなかで日本経済の問題点を提起する社会的な一面。果たしてハゲタカファンドとは日本経済にとって救いの神なのか悪魔なのか?
四つ目は、第2の主人公といえる日光の老舗旅館の娘と主人公と因縁の関係をもつ"三葉銀行"の行員が、主人公を含めそれぞれが交差する人間模様を描いたストーリー。

この要素が絡み合ってストーリーが展開していき、より深みが有り、飽きさせない作品になっている。
特に三つ目の要素については、もちろんフィクションなので現実とは異なるのだろうが、使われている企業の名称も"UTB”となる"三葉銀行"など、現実をにおわせるような名前で、あのころのニュース報道とあわせて考えると、不良債権処理の裏でどんなことが起こっていたのか、長銀の破綻や銀行合併はどのようにして行われたのかが垣間見えるようで面白い。この手の話が難しくてよく分からないと思っている人にも物語にそった簡潔な説明になっているので分かりやすいのではないかと思う。

続編があるのですぐに本屋に直行。
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2007年03月27日

火車:宮部みゆき

【気に入り度】:★★★★★★★★★☆ (最高★10個)
【キーワード】:ミステリー、社会問題、失踪
【私的な印象】:日常に起こる最大のミステリー
【読むペース】:どんどん次を読みたくなる
著者名:宮部みゆき(著)
出版社:新潮社
出版年:1998.01
ISBN :9784101369181
休暇中の刑事が遠い親戚に頼まれて、失踪した彼の婚約者を探すことになる。彼女は自ら失踪した形跡がある。彼女を探すうちに他人になりすましていたことが判明する。果たして彼女は一体何ものでどこに消えてしまったのか?理由は何なのか? 宮部みゆきの作品の中でも、山本周五郎賞に輝く、傑作ミステリりー。

普段話をしたとこのあるような人が何者かなどと疑うようなことはめったにない。時たま道で怪しい人を見かけるとその素性が気になることがあるが。しかし例えば会社の同僚のAさんと思っていた人が実はAさんではなかった!確かめたくてももうAさんはいない、あいつは誰だ?というようなことは経験したことがない。もし実際にそんなことに遭遇すれば人生の中で最大のミステリーになるだろう。
この本では婚約者が実はAではなかったということが起こる。しかも詐欺ではない。身近な相手でしかも結婚を約束するほど大事な人ならどうしてもすべてを解き明かしたくなるだろう。 ”お前は誰だ!?”と。
そんな具合にぐいぐいとストーリーに引き込まれていく。
日本では戸籍や住民登録、免許証などの制度があるので、そのあたりを糸口に本気で探せばすぐに正体がわかるのではないかと思うのだが、彼女はそれらも考慮して素性を隠しているようだ。ならばと、その人にも生活や過去があるので、知り合いや友達、職場の同僚などから伝っていくのだがなかなか正体が掴めない。細い糸をたぐっていき次第に彼女がなぜ正体を隠し、失踪いなければならなかったのが分かってくる。その原因には現代社会の暗い一面の影響がうかがえる。しかも裏社会の話ではなく、一般市民が誰しも陥る可能性のある一面である。
この本はミステリーとしてもすばらしい(早く先を読んで謎を解きたくなる)が、現代社会の問題を庶民の目線で捉えている傑作。
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2007年03月26日

ビタミンF:重松清

【気に入り度】:★★★★★★★☆☆☆ (最高★10個)
【キーワード】:家族問題、リアル
【私的な印象】:心のビタミン、小さなハッピーエンド
【読むペース】:比較的一気に読んだ。

著者名:重松清(著)
出版社:新潮社
出版年:2003.06
ISBN :9784101349152
家族をテーマとした短編集。直木賞受賞作品。
どこにでもありそうな普通の家族でこれまた日常よく起こりそうな問題から普通の親父たちが自分と家族との関係を見直していく。
ちょっとした問題でも放っておけば家族崩壊につながるような大きな問題となる。父親達がどう対処して良いのか分からず悩み考え、ちょっとした行動を起こすことで小さなハッピーエンドをむかえる。
取り上げている問題が日常生活とどこかしらシンクロする部分があるので色々とを考えさせられるとともに小さなハッピーエンドがほっとした感覚と勇気を与えてくれる。確かに読むことでビタミンを得た気する。
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2007年03月23日

カポネ:佐藤賢一

【気に入り度】:★★★☆☆☆☆☆☆☆ (最高★10個)
【キーワード】:歴史小説、ギャング
【私的な印象】:ちょっと退屈
【読むペース】:途中で断念。

著者名:佐藤賢一(著)
出版社:角川書店
出版年:2005.12
ISBN :9784048736589
禁酒法時代のアメリカ・シカゴの暗黒外(ギャング)のボスであったアル・カポネの一生を描いた物がたりである。
アル・パチーノ主演の映画「スカーフェイス」やケビンコスナー主演の「アンタッチャブル」などにも登場するので、多くの人はご存知だと思う。
好きな佐藤賢一の作品で、取り扱うのがアル・カポネだったので期待して読み始めたのだが・・・。
もともと人間の本質をグロく描こうとする作家なので、少し重たいと感じるときがあるが今まで読んだ作品は主人公を中心にキャラクターが魅力的に描かれていて退屈を感じなかった。 しかし、今回はいまいち、キャラクターの魅力が前面に出てこないような気がして、物語にのめりこめない。
他の本と同時に読んでいたのもあるのかもしれないけど、結局未だに読了にたどりつけていない。又、時間を置いて読んでみようと思うが現時点での評価は低い。
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黒い春:山田宗樹

【気に入り度】:★★★★★★★★☆☆ (最高★10個)
【キーワード】:医療サスペンス、伝染病、生と死のドラマ
【私的な印象】:愛する人を残していくもの、残されるものの人間模様
【読むペース】:序盤ぱっぱ、終盤ぐいぐい。

著者名:山田宗樹(著)
出版社:幻冬舎
出版年:2005.10
ISBN :9784344407169
昨年映画化された「嫌われ松子の一生」の作者、山田宗樹が書いた長編。
主人公である監察医が行政解剖の際に肺に黒変を発見する。調べてみるとこれが人間を死に至らしめる巨大胞子であった。やがて各地で死者が発生するという広がりをみせはじめる。人類を破滅させる可能性のあるこの胞子をチームを組んで解明することになる。
この物語は新種の胞子のなぞを解明していくという医療サスペンスの一面を持つが、強く受け取られるのが、死を目の前にした残るものと残されるものの苦悩、あせり、絶望を捕らえた生と死のドラマである。
自分がもっとも大切にしている人間が死を迎えようとするとき、どのようなになってしまうのだとうか?反対に大切にしている人を残して死ななければならない時、何を残そうとするのだろうか?
終盤は胞子のなぞが解明されていくとともに生と死のドラマがクライマックスを向かえ、どんどん引き込まれていく。
エイズや鳥インフルエンザなどが話題にのぼる今日、まったくありえなくはないという想定なので臨場感があり、もしこの本のような事態が実際に起こったらどうするのだとうと読みながらも考えてしまう。
普段あまり自分や身近な人の死を意識せずに生活しているが、形はどうであろうとやがて自分にも確実にやってくる死というものに対して身近に感じさせられる。
2,3日もたてば、考えたことなんて忘れて生活してしまうのだとうけど。
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