2007年03月16日

双頭の鷲:佐藤賢一

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:★★★★★★★★★☆ (最高★10個)
:歴史小説、英雄伝説、フランス
:痛快、心理描写べっとり
:出だしからぐいぐい。長いけど一気読み。

14世紀のフランスを舞台にイギリスとの百年戦争の英雄、ベルトラン・デュ・ゲクラン(1320年 - 1380年)の生涯を描いた物語。(実在の人物)
著者名:佐藤賢一(著)
出版社:新潮社
出版年:2001.06
ISBN :9784101125312
百年戦争の英雄といえば世界的に有名なのはジャンヌダルク(1412年 - 1431年)だが、フランスでは元帥にもなったベルトラン・デュ・ゲクランが英雄視されているもよう。ジャンヌダルクの時代よりも少し前の話。
フランスといえばパリ、エッフェル塔、フランス語、柔道の強い国、などの誰もが知っているぐらいの知識しかなく、当然行ったこともないのでなじみがないのだが、この小説は特にフランスに対する知識がなくとも人物を中心に描いているので話にのめり込むことが出来る。
ベルトラン・デュ・ゲクランは顔がでかく、ぎょろ目で、人並みはずれて手が長い、決して男前ではなく、むしろ劣等感の塊の男として描かれている。子供時代は悪童、大人になってからも洗練されず傍若無人な振る舞い。ただし天性の戦術眼を持っており百年戦争を舞台に次第にのし上がっていく。(出世は本人の希望ではない。)
著者名:佐藤賢一(著)
出版社:新潮社
出版年:2001.06
ISBN :9784101125329
物語の前半は"痛快"、"おもしろい"というのがとにかくの印象、しかし後半は少々トーンがかわり、主人公の劣等感の根底にあるものの(女性に対する思い)が心のそこをえぐるように描かれていて単なるスカッとする英雄伝説ではない趣になっていて、この部分は前半と違った印象で楽しめる。
日本で言えば、織田信長みたいな感じで、もうちょっとアホっぽくした主人公かな。けど戦術は天才。
posted by Hotice at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐藤賢一
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