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【気に入り度】:★★★★★★★★★☆ (最高★10個) 【キーワード】:ミステリー、社会問題、失踪 【私的な印象】:日常に起こる最大のミステリー 【読むペース】:どんどん次を読みたくなる | ||
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著者名:宮部みゆき(著) 出版社:新潮社 出版年:1998.01 ISBN :9784101369181 | ||
普段話をしたとこのあるような人が何者かなどと疑うようなことはめったにない。時たま道で怪しい人を見かけるとその素性が気になることがあるが。しかし例えば会社の同僚のAさんと思っていた人が実はAさんではなかった!確かめたくてももうAさんはいない、あいつは誰だ?というようなことは経験したことがない。もし実際にそんなことに遭遇すれば人生の中で最大のミステリーになるだろう。
この本では婚約者が実はAではなかったということが起こる。しかも詐欺ではない。身近な相手でしかも結婚を約束するほど大事な人ならどうしてもすべてを解き明かしたくなるだろう。 ”お前は誰だ!?”と。
そんな具合にぐいぐいとストーリーに引き込まれていく。
日本では戸籍や住民登録、免許証などの制度があるので、そのあたりを糸口に本気で探せばすぐに正体がわかるのではないかと思うのだが、彼女はそれらも考慮して素性を隠しているようだ。ならばと、その人にも生活や過去があるので、知り合いや友達、職場の同僚などから伝っていくのだがなかなか正体が掴めない。細い糸をたぐっていき次第に彼女がなぜ正体を隠し、失踪いなければならなかったのが分かってくる。その原因には現代社会の暗い一面の影響がうかがえる。しかも裏社会の話ではなく、一般市民が誰しも陥る可能性のある一面である。
この本はミステリーとしてもすばらしい(早く先を読んで謎を解きたくなる)が、現代社会の問題を庶民の目線で捉えている傑作。
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名前:Hotice
年齢:?
性別:さえない男
一言:
本を読む速度は人並み以下。
背骨のまがりを矯正中。
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