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【気に入り度】:★★★★★★★★★★ (最高★10個) 【キーワード】:企業買収、ハゲタカファンド 【私的な印象】:テンポが良い 【読むペース】:一気 |
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著者名:真山仁(著) 出版社:講談社 出版年:2007.03 ISBN :9784062756877 | ||
前作『ハゲタカ』では、銀行の不良債権処理がストーリーの一つの柱になっており、その裏側を垣間見ることが出来た。今回は大手企業の破綻と買収が一つの柱になっている。
小説の中で登場するのは、衣料・化粧品などの老舗"鈴坊"。この鈴坊は経営不振により、事業売却などの手を打たなければならないほどに追い込まれる。社内での分裂、かつてのカリスマである会長の介入などにより売却もなかなか進まない。そのうち粉飾決算の実情も暴かれていく。
あうくまでもフィクションなのだが、ある時期、何気なく見ていたニュースの裏側が想像できておもしろい。実際にそのときのニュースについて改めて調べて見るとこの小説とある程度、同じように進行していることがわかる。
参考:NIKKEI NET EYE プロの視点
この小説は買収される側ではなく、買収する側(投資ファンド)の視点で書かれているので冷静な視点でシンプルに描かれている。また双方の立場の人間の心理やその人を取り巻くドラマなどには深くは触れておらず、テンポが良く、一連の成り行きを全体で把握しやすい。