2007年03月27日

火車:宮部みゆき

【気に入り度】:★★★★★★★★★☆ (最高★10個)
【キーワード】:ミステリー、社会問題、失踪
【私的な印象】:日常に起こる最大のミステリー
【読むペース】:どんどん次を読みたくなる
著者名:宮部みゆき(著)
出版社:新潮社
出版年:1998.01
ISBN :9784101369181
休暇中の刑事が遠い親戚に頼まれて、失踪した彼の婚約者を探すことになる。彼女は自ら失踪した形跡がある。彼女を探すうちに他人になりすましていたことが判明する。果たして彼女は一体何ものでどこに消えてしまったのか?理由は何なのか? 宮部みゆきの作品の中でも、山本周五郎賞に輝く、傑作ミステリりー。

普段話をしたとこのあるような人が何者かなどと疑うようなことはめったにない。時たま道で怪しい人を見かけるとその素性が気になることがあるが。しかし例えば会社の同僚のAさんと思っていた人が実はAさんではなかった!確かめたくてももうAさんはいない、あいつは誰だ?というようなことは経験したことがない。もし実際にそんなことに遭遇すれば人生の中で最大のミステリーになるだろう。
この本では婚約者が実はAではなかったということが起こる。しかも詐欺ではない。身近な相手でしかも結婚を約束するほど大事な人ならどうしてもすべてを解き明かしたくなるだろう。 ”お前は誰だ!?”と。
そんな具合にぐいぐいとストーリーに引き込まれていく。
日本では戸籍や住民登録、免許証などの制度があるので、そのあたりを糸口に本気で探せばすぐに正体がわかるのではないかと思うのだが、彼女はそれらも考慮して素性を隠しているようだ。ならばと、その人にも生活や過去があるので、知り合いや友達、職場の同僚などから伝っていくのだがなかなか正体が掴めない。細い糸をたぐっていき次第に彼女がなぜ正体を隠し、失踪いなければならなかったのが分かってくる。その原因には現代社会の暗い一面の影響がうかがえる。しかも裏社会の話ではなく、一般市民が誰しも陥る可能性のある一面である。
この本はミステリーとしてもすばらしい(早く先を読んで謎を解きたくなる)が、現代社会の問題を庶民の目線で捉えている傑作。
posted by Hotice at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき

2007年03月18日

あかんべえ:宮部みゆき

【気に入り度
【キーワード
【私的な印象
【読むペース




:★★★★★☆☆☆☆☆ (最高★10個)
:歴史小説、市井物、ファンタジー
:ほのぼの
:すうすう読める

あかんべえ 上巻
著者名:宮部みゆき(著)
出版社:新潮社
出版年:2006.12
ISBN :9784101369297
江戸時代だったと思うがそのころが舞台。特殊な能力をもつ女の子、おりんが主人公。彼女には大人には見えない家に住む幽霊の姿が見える。ある日、ひとりの幽霊が刀を振り回し大暴れして料理屋は大騒動に。ここに住む幽霊たちは何かの未練をもって成仏できずにいるが、その未練がなんなのかの記憶がない。おりんは幽霊たちと仲良くなり幽霊たちの過去を探る。
あかんべえ 下巻
著者名:宮部みゆき(著)
出版社:新潮社
出版年:2006.12
ISBN :9784101369303
おりんや幽霊たちが魅力的なキャラクターとして描かれていてる。土曜の夜中にやっているアニメの地獄少女に出てくるキャラクター達に似ているかな。幽霊たちの未練の元を探るというサスペンス的な要素もあって読んでいて飽きさせない。 面白いのだが、ちょっとファンタジー色が強いというか、やさしい(ほのぼの)話でちょっと物足りない印象。
posted by Hotice at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき

2005年10月14日

ひぐらし:宮部みゆき

日暮らし 上
著者名:宮部 みゆき
出版社:講談社
出版年:2005.01
ISBN :4062127369
ぼんくらの続編です。ぼんくらで登場した人物もほとんど出てきます。ぼんくら同様、人間のさまざまな心の様が伝わってきます。時代小説を読んだことがない人にもお勧めです。
posted by Hotice at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき

2005年09月03日

ぼんくら:宮部みゆき

ぼんくら
著者名:宮部 みゆき
出版社:講談社
出版年:2004.04
ISBN :4062747510
宮部さんの本をそんなに読んでいるわけではないけれど、時代小説ものは今回が初めてです。時代小説といっても時代設定が違うというだけで、どちらかというと推理小説という感じがつよいです。ただこの時代、現代のような科学的捜査というものが出来ないので人間の思考と足でほんわかとなぞをといていくという過程が面白いです。
posted by Hotice at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき